ITデューデリ3番目のポイントは、IT化適性診断によって示された方向性に従い、具体的に自社ビジネスの流れを変えていく「設計図」を作成する事です。
そのために、「ビジネスプロセスの見える化」と「IT資源(データ、システム、人的資源の3つ)の棚卸し」を行います。

③-1.ビジネスプロセス分析

「ビジネスプロセスの見える化」には、マンダラートというツールを使います。マンダラートは、元々発想法のためのツールです。3×3の9つのマスを用意し、それを埋めていくという作業ルールを設けることにより、アイデアを整理・外化し、思考を深めていくことができます。当法人では、これを「全体が見渡せて、個別の課題も深掘りできる」として、プロセス分析に活用しています。

③-2.IT資源(データ・システム・人的資源)分析

「IT資源の棚卸し」は、RBV(リソース・ベースド・ビュー)の考え方に従って、3つのIT資源(データ、システム、人的資源)をチェックします。
企業としての競争優位性について、「どの資源がどのような影響を与えているのか?」「逆に足りないために競争優位が導き出せていない要素はないのか?」などを診ていきます。
データチェックは、アナログデータも含め「競争力に役立つデータは何か」を掘り出します。システムチェックは、ソフト・ハード・ネットワークなど全体のITインフラを中心に「何が、何に、どう使われているか」を明確化します。人的資源チェックは、組織内の人材を「ITと業務の2つの領域に関する精通性」という視点から棚卸しします。